
皆さん、こんにちは。今日は子宮頸がんワクチンについてです。
小学生高学年以上の女の子がいる保護者の皆様、この接種について検討されていますか?中学生、高校生は既に接種されましたか?これは保護者がお子さまにしてあげられる、その子の人生を左右する選択肢の一つです。保護者の皆様が、これから先、「あの時、接種してあげればよかった。」と思われることがないようにしっかりと考えてあげてください。
子宮頸がんは、女性が生涯に罹患する「がん」の中で5番目に多い「がん」です。なかでも20歳~30歳台では一番多いのがこの子宮頸がんです。具体的には生涯で80人に1人、2クラスの1名の割合で罹患するとされています。保護者の皆様の周りにはこの病気に罹患した人、手術を受けられた人はおられませんか?
子宮頸がんの主な原因はヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスです。このウイルスが感染すると数年という年月をかけて「正常」細胞が「がん」細胞に変化してしまいます。このワクチンは、このウイルス感染を防ぐ効果があります。
10年以上前(2013年)に子宮頸がんワクチン接種後に全身の痛みや運動機能低下などを訴える症例が続き、厚生労働省は一時的に中止しましたがその後の調査でワクチンの因果関係は否定され、再びワクチンの接種勧奨が行われています。
HPVワクチンは小学校6年生~高校1年相当の女の子は無料(国や公共団体のお金=公費)で受けられます。
保護者の皆様にとってワクチン接種することでの不安も当然あると思いますが、接種しないことで「守れた命を失ってしまう」場合もありますので、しっかりと情報を集め、育児の一つとして悩んでいただければと思います。当クリニックは適正年齢ならば何歳でも子宮頸がんワクチンを対応しておりますので、一度関心がある方はクリニックへご相談ください。